超硬の材質変更なしで工具の寿命延長は可能なのか?【特性値向上処理】

お役立ちコラム

超硬工具の寿命対策として、「材質変更」「加工方法の変更」「表面処理の実施」などを検討することが多いと思います。しかし、実際に材質や加工方法を変更しても効果が出ない、剥離のリスクがありコーティングの実施が出来ないといった課題も少なくありません。今回はこんな課題に対して有効な特性値向上処理をご紹介します。

特性値向上処理とは

超硬材料の結合相Co(コバルト)の特性を改善し、未処理材料と比較して超硬工具の寿命延長・安定化を目的とした特殊処理技術です。材質そのものは変更せずに処理を施すため、工具材料を置き換える必要がないのが大きな利点です。

強化のメカニズム

結合相の固溶強化技術と結晶構造をすべてFCCに変化させる技術により、特性値を向上させることができます。

特性値向上による効果

処理実施することで、下の図のように抗折力、破壊靭性値が向上します。疲労強度も向上するため、工具の寿命のばらつき低減が期待できます。また、凝着しやすい軟金属(銅やアルミなど)に対して摩擦特性が向上し、凝着しにくくなるという特性もあります。

注意事項

・CVDコーティングや熱処理との併用はできません。

・形状や穴径などによっては処理できない場合があります。

超硬大物加工

弊社では特性値向上処理以外にも超硬素材の長尺品や大物品の製造が可能です。寸法は□350×100、□70×1000、Φ500×100、Φ100×1000が目安となります。まずは図面を基に素材形状の打合せを行い、お見積りをさせて頂きます。

平塚工業では特性値向上処理や超硬大物加工など超硬材を使用した部品にも幅広く対応が可能です。

超硬工具の寿命対策や加工のことでお困りの際は、平塚工業に是非ご相談ください!

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